TOP >  定期配信 >  > 甲南大学公開セミナー:「南海地震に備える ━ 阪神地域住民にできる津波対策とは?」(「常ニ備ヘヨ」シリーズ第1弾))

甲南大学公開セミナー:「南海地震に備える ━ 阪神地域住民にできる津波対策とは?」(「常ニ備ヘヨ」シリーズ第1弾))

公開セミナー:「南海地震に備える ━ 阪神地域住民にできる津波対策とは?」を、7月23日、午後3時から甲南大学5-11教室にて開催しました。Media Roccoは、これのセミナー全体をインターネット(USTREAM)を利用して、同時中継放送しました。

趣旨:2000年間の地震の歴史を通してみると、巨大地震は、ほぼ周期的に、また多くの場合、連動して起きています。私たちは、歴史的事実と科学的知見を踏まえて、現実的な対策を立てなければなりません。阪神地域の住民にとって、東南海地震、南海地震がおきた時に、どうなるのかを知り、「正当にこわがる(寺田寅彦)※」ことによって、行政として、また住民個人として、具体的、現実的な対策をたてることが大切であると考え、このセミナーを企画しました。
※「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。」(寺田寅彦「小爆発二件」1946)

公開セミナー方式:そのために、近畿圏の地形や断層など地震問題に詳しい専門家である菅野耕三氏(大阪教育大学名誉教授・地質学)に基調講演をお願いし、大阪湾の海底地形に詳しい地質学者の山内守明氏(甲南高校教諭)、また東灘消防署の上山繁氏(地域防災担当課長:消防司令長)および神戸市危機管理室の松山雅洋氏(室長)から、阪神地域における地震のありかたや津波の来方、それらへの行政による具体的な対策と個人へのアドバイスを、市民に直接話していただきました。 そのおり、神戸市危機管理室室長の松山さんからご紹介がありました「ひょうご防災ネット」(ケータイでの無料登録ができます)は、津波情報も、地震情報も、暴風警報、洪水警報も、発令された時には自動的に入ってきますので、ぜひともご利用くださるよう、お勧めいたします。

なお、菅野先生については、このHPの記事を参照してください。

日時:2011年7月23日(土)午後3時~6時 場所:甲南大学511教室、
司会:井野瀬久美恵氏(甲南大学教授)

主催・共催関係
主催 甲南大学文学部 共催 甲南大学地域連携センター(KOREC)
協賛 ひがしなだコミュニティメディア
(Media RoccoがUSTREAMによる同時中継放送およびアーカイブ作成・発信を担当)

ハイライト版は、このページでご覧ください!!

今回のセミナーは、おかげさまで、大好評でした。Media Roccoによる同時中継も、初の試みでしたが、ほぼうまくいきました。 お待たせいたしましたが、セミナーのハイライト版が、ようやく出来上がりました。以下の目次の各項目をクリックしてご覧ください。

もしも、お持ちのパソコンで動画が始まらない場合には、FlashPlayer(無料版)をダウンロードしてインストールしてください。なお、FlashPlayerは、ここからダウンロードできます。
なお、画像をクリックしても動画が流れて見にくい場合や音声が途切れる場合があれば、青いリンクからダウンロードしてご覧いただくこともできます。こちらは、画像、音声とも安定してみることができます。その場合はRealPlayer(無料版)、あるいはQuickTime7(無料版)をインストールのうえご覧ください。RealPlayerは、ここから、QuickTimeは、こちらからダウンロードできます。

公開セミナー
「南海地震に備える–阪神地域住民にできる津波対策とは?」

司会  :  井野瀬 久美恵 甲南大学文学部教授(学長補佐)
企画  :   森田  三郎 甲南大学文学部教授

はじめに:   井野瀬 久美恵 教授
ご挨拶 :   森   茂起 甲南大学文学部長(教授)
趣旨説明:   森田  三郎
前説:16分49秒

菅野 耕三 氏(大阪教育大学名誉教授)
菅野先生のご紹介(音声のみです):1分29秒
「地質学から見た自然災害」:1時間2分45秒

山内 守明 氏(甲南高等学校副校長 教諭)
山内先生のご紹介(音声のみ)
「阪神間の津波の危険性」:31分25秒

なお、山内先生のご講演中に言及のあった、住所から
その標高を計算してくれるサイトは、ココです。

松山 雅洋 氏(神戸市危機管理室長)
上山 繁  氏(神戸市東灘消防署地域防災担当主幹)
松山・上山両氏のご紹介(音声のみ)
「住民と協力してできる地震・津波対策1」(松山氏):19分21秒

「住民と協力してできる地震・津波対策2」(上山氏):16分16秒

来場者他との質疑応答:26分42秒

なお、会場では、時間の都合上、来場者からいただいたすべての質問に応えることができませんでしたので、残りのしつもんについては、整理・分類をしたうえで、当日の講演者の皆様からお答えいただいた内容を、このHP上に公開させていただく予定です。遅くとも、今年の末までにはアップしたいと思いますので、しばらくお待ちください。、

2011年7月23日(土)午後3時–6時
甲南大学511教室(5号館1階)

また9月24日(土)の午後1時半~4時半までの予定で、「阪神地域の土砂災害に備える」をテーマとするセミナーの準備も進めておりますので、ご期待ください。

ひがしなだコミュニティメディアは、現在は東灘区を中心として活動しておりますが、近い将来、灘区、芦屋市、西宮市の一部をふくむ「旧うはら地区:歴史的、文化的に、きわめて密接な関係をもってきた地域」)を対象とするコミュニティメディアを目指しております。 その放送部門をMedia Roccoと呼んでおります。

阪神間地域における地震・津波対策に役立つ参考サイト
内閣府防災情報のページ
中央防災会議「東南海・南海地震対策について」(平成18年度作成)
独立行政法人 NED防災科学技術研究所
兵庫県まちづくり・防災
兵庫県CGハザードマップ
神戸市地域防災計画 地震対策編 東南海・南海地震防災対策推進計画
芦屋市防災
西宮市防災
尼崎市防災
大阪府地震被害想定
大阪府ハザードマップ(市町村単位)
自宅の標高を検索するサイト(住所入力で標高を表示)

書店で入手しやすい一般的参考文献
伊藤和明 『日本の地震災害』(2005,岩波新書)
同   『津波防災を考える 「稲むらの火」が語るもの』 (2005,岩波ブックレット)
河田恵昭 『津波災害――減災社会を築く』(2010,岩波新書)
同   『これからの防災・減災がわかる本』(2008,岩波ジュニア新書)
河田恵昭・林春男 監修、大大特成果普及事業チーム33編集
『巨大地震災害へのカウントダウン~東海・東南海・南海地震に向けた防災戦略~ 』(2009,東京法令出版)
国崎信江(著)、河田惠昭(監修)、 恩地 晴美(イラスト)
『こども地震サバイバルマニュアル』(2006,ポプラ社)
国崎信江 『地震から子どもを守る50の方法』(2005,ブロンズ新社)
寒川 旭 『地震の日本史―大地は何を語るのか』(2011,中公新書)
同   『地震考古学―遺跡が語る地震の歴史』(1992,中公新書)

おまけ:「六甲山の土砂災害・水害に備える」セミナーの紹介ページでも、土砂災害、水害だけでなく、地震・津波にも役立つ役に立つサイトの紹介をしておりますので、それも参考にしていただければ幸いです。

おまけ2:満点計画(次世代型稠密地震観測:リンク参照)に協力しよう!!

文責: 森田三郎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です